女子プロゴルファーを目指している方にも読んでほしいブログ

日本人ゴルファーのスイングに関する個人的意見を綴らせていただきます。

第9回 ゴルフクラブは斜めに振るもの

ゴルフクラブは斜めに振るもの

 ゴルフクラブはグリップエンドを中心としてライ角通りに振ると、フェースの芯に当たり、ストレートなボールが出るように設計されています。ゴルフクラブのライ角は通常60度前後です。つまり、ゴルファーは、シャフトを斜めに回転させなければならないのです。(振らなければならないのです。)

 

バックスイングも斜めに回転させる

 ダウンスイングでシャフトを斜めに回転させるのですから、バックスイングも斜めに回転させた方が、切り返し後もスムーズに斜めに回転させやすくなります。

バックスイング時に腕が地面と平行の地点で、シャフトはかなり寝た状態になっています。これが最高の形です。シャフトは常に斜めに回転している状態を作り出したいのです。

縦回転

 それに対して下の図は、バックスイングが縦回転しています。バックスイングのとても早い段階からシャフトを立ててしまうと、バックスイングでシャフトが縦回転をしてしまいます。



 縦回転から斜めの回転に回転の角度を変えるのはかなり大変です。この後、わずかにループをさせて、シャフトを寝かせようとするのですが、シャフトは理想的な位置まで寝ることはなく、

シャフトはかなり立った状態でインパクを迎えてしまっています。

クラブを立ててはいけません。

 ただし、これは日本の昔の教えが悪いのです。「クラブが寝ている!」「クラブを立てろ!」私もこんなセリフを何度も聞いてきました。今、考えると本当にいい迷惑です。

 これは野球のバッティングの話なのです。野球では、向かってくるボールに対して、最短距離でバットを出すことが重要ですから、野球では「ヘッドを立てろ!」と教えるのです。大谷翔平選手のバットのヘッドは高々と天に向かっています。ヘッドが寝ているとバットが遠回りしてしまうので、それを防ぐための教えなのです。

 野球とゴルフは違うスポーツにもかかわらず、昔の日本にはメジャーなスポーツは野球くらいしかなかったので、ゴルフに野球の理論を持ち込んでしまう人がとても多かったのです。

 ゴルフクラブはバックスイング~ダウンスイング~フォロースルーまでずっと斜めに振るものなのです。