女子プロゴルファーを目指している方にも読んでほしいブログ

日本人ゴルファーのスイングに関する個人的意見を綴らせていただきます。

第30回 TOTOでの稲見萌寧と畑岡奈紗

 TOTOジャパンクラシック2023では、稲見萌寧選手が見事な復活優勝をしました。

 個人的には、稲見選手のスイングにあまり興味はありませんでしたが、4日間のパーオン率が94.4%(72ホール中68ホールでパーオン)という数字を見て、改めてすごいスイングなのだと思わされました。

 稲見選手のスイングの素晴らしいところは下半身の安定からくる体全体の安定だと思います。稲見選手は地面反力のようなインパクトでジャンプをするような動きをしません。それどころか、ドライバーの時でさえ左足インパクトまで地面にしっかりついていて、下半身が非常に安定しています。

 おそらく、稲見選手は飛ばす気になれば、もっと飛ばすことが出来るでしょう。しかし、そうすることはなく、ドライバーアイアンも同じリズムで打っているように見えます。

 

 対して稲見選手と最終日 最終組で回った畑岡選手は、稲見選手のドライバーショットを必ずアウトドライブしていました。畑岡選手は稲見選手に対して身長で8㎝小さいにもかかわらずです。

 「第19回 ドライバーの飛距離について考える」の時にも書きましたが、畑岡選手は自分のポテンシャル以上に飛ばそうとしているのではないでしょうか?

 畑岡選手のスイングを見ていると、ジュニアが体格以上に飛ばそうとしてジャンプしているのと同じように見えます。(それを地面反力と呼ぶのでしょうが。)

 しかし、ドライバーショットの時はまだしも、アイアンショットの時はさすがにジャンプは止めるべきだと思います。畑岡選手自身も以前ジャンプを抑えたいと言っていたのですが、上手くいかなかったのでしょうか?

 

 よく地面反力の代表選手のように取り上げられる一人にジャスティン・トーマス選手がいます。彼は確かにドライバーショットの時は左足が浮きますが、アイアンショットの時は決して左足は地面から離れません。

 

 とは言うものの、畑岡選手も今のままで十分に素晴らしい選手です。今後、年齢を重ねていくにつれ、どのように変化していくのか、興味深く応援させていただきます。