女子プロゴルファーを目指している方にも読んでほしいブログ

日本人ゴルファーのスイングに関する個人的意見を綴らせていただきます。

第15回 ボールを捕まえる方法 その2

インパクトでフェースをスクエアに戻す方法

1.グリップをややストロングにする

2.ボール位置を左足かかとの延長線上にする

3.クラブの選択

4.コックを自然にリリースさせる

 

ストロンググリップ

 ストロンググリップについては説明の必要はないと思います。

ボール位置

 ボール位置についてですが、その前に一つ質問があります。スイング中、体の回転の中心はどこにあると思いますか?

 本を見ても、TVでプロコーチの説明を聞いても、「スイングは背骨を中心に体を回転させる」と説明していますが、明らかな間違いです。

 背骨は回転の中心ではありません。誰のスイングを見てもバックスイング時、ダウンスイング時、どちらでも背骨の位置は変わっています。プロの連続写真を見て確認してみて下さい。

 下の図を見て下さい。赤丸はアドレス時の背骨の位置です。青丸はトップでの背骨の位置です。一番右側の図は両者を合体させたものです。こうすれば一目瞭然だと思いますが、背骨はこんな風に動いているのです。

 実は回転の中心は体の内側にはありません。

バックスイング時は右股関節のやや前方に回転の中心はあります。逆にダウンスイング時は左股関節のやや前方に回転の中心は移ります。

 別にこの事は、知らなくても意識しなくても自然にやっている事なので問題はないのですが、回転の中心がどこにあるのかは、ボールの位置に関係してきます。

ボール位置

左足の位置

 ダウンスイングで回転の中心は左股関節のやや前方にあります。という事は上の図のように、ダウンスイング時のスイング軌道の円弧の頂点は左脚内側の前方にあるわけです。そして、同時にそこが最下点でもあります。

 つまり、その位置でインパクトをすれば、スイング軌道はストレートに近い軌道ボールにコンタクトできるわけです。そして、ドライバーであれば基準よりボール1個左におけば(赤丸の位置)アッパーブローで、アイアンは基準よりボール1個右に置けば(青丸の位置)ダウンブローでボールにコンタクトすることが可能になるわけです。

 もし、このボール位置で上手く打てないという人は、ダウンスイングの時に十分に左足に体重が乗っていないと考えられます。

 本題に戻りますが、この位置にボールを置けば、ストレート軌道でボールにコンタクトできる他に、開いているフェースがスクエアに戻るまでの時間が確保されるという事です。理由としてはごく単純な話です。

クラブの選択

「クラブの選び方」の時にも書きましたが、

気持ちよく振るだけでインパクトで自然とフェースがスクエアに戻ってくれるゴルフクラブを使う事です。意識的に捕まえにいかなければならないクラブを選んではいけません。そうすれば、シャットフェースも掌屈もアームローテーションもいらないのです。

コックは自然にリリースされる。

 先ほどの3点が準備出来たら、あとはやることは簡単です。

ハーフウェイダウンの位置を過ぎたら、コックを我慢しない事です。特に我慢をしなくても、遠心力とスイングの勢いに耐え切れずにコックは自然とリリースされます。

 意識的に腕をねじるような「アームローテーション」をしなくても、先の3点に加えて「コックの自然なリリース」が行われれば、インパクトで必ずフェースはスクエアに戻ります。