女子プロゴルファーを目指している方にも読んでほしいブログ

日本人ゴルファーのスイングに関する個人的意見を綴らせていただきます。

第34回 スイングプレーンの習得方法

前回の続きになりますが、ショットの成否はトップで決まってしまいます。そこで、練習方法を一つ紹介します。

 私の理想とするスイングは上の図のようなトップでのシャフトの角度からシャフトが斜めのままスライドしていき、インパクトでアドレス時のシャフトの角度と重なるようにスイングする事です。

 練習方法は上の図のトップの位置から反動をつけずに先ほどのシャフトの動きをなぞるようにスイングするだけです。始動は左足かかとをつける事から始めます。

 もし、これできちんと打てないようであれば、スイングプレーンが歪んでいる証拠だと思います。 そこで、一つコツというか注意点があります。

 理想のインパクトは上の図のように、腰はある程度開き、肩はわずかに開き、右腕は伸び切る寸前の形です。この3点のバランスが非常に大切です。しかし、飛ばそうとして力んだりすると体が先行してしまい、下半身と上半身と腕のバランスが崩れてしまいます。もし上手く打てないようなら、体を止めて腕を先行させてみるなど3点のバランスを探ってみると良いと思います。

 この3点のバランスの問題は他人に見てもらっても動画に撮っても分かりづらいという事です。バランスがいいかどうかは球筋を見るしかありません。難しいかもしれませんがやってみて下さい。

第33回 トップの時点で既にショットの成否は決まっています。

下の2枚の画像を見て下さい。ダウンスイングが始まった瞬間です。

このトップの位置から、下の図の清本美波プロのようなインパクトになるでしょうか?

結果は、下の画像のようにシャフトがかなり立ったインパクトになりました。

 やはり上のようなダウンスイングの形から軌道修正する事は無理なのです。

 それに対して、下の画像は古江彩佳プロのトップとインパクトです。

 古江プロはとても理想的なインパクトを迎えています。

 やはり、トップでシャフトの角度をインパクトと同じ角度にして、ダウンスイングでも同じ角度で下ろして来るしか方法はないのです。

 トップの時点で既にショットの成否は決まっています。間違ったトップから修正は不可能なのです。

第32回 今平周吾プロがドライバーを抜き3番ウッドを使い優勝しました。

 先週の話題で恐縮ですが、今平周吾プロが三井住友VISA太平洋マスターズで優勝しました。今平プロはこの試合でキャディバッグからドライバーを抜き、代わりに3番ウッドを入れたそうです。

 飛距離はドライバーよりも落ちるものの、275~280ヤードを安定して打てるそうです。今平プロ曰く「心に余裕を持ちながらプレーできたそうです。」

 私も以前試したことがあります。その頃、ドライバーがいまいちしっくりこなかった為、その日はドライバーをもっていかず、ショートホールを除いた全てのティーショットを5番ウッドで打ちました。3番ではなく5番だった理由は私の場合ですと飛距離はあまり変わらないのに、安定感が全然違ったからです。

 同伴プレーヤーに10~20ヤード飛距離で置いて行かれるものの、記憶ではフェアウェイキープ率は100パーセントだったと思います。とにかく気楽に打っても常にナイスショットだった記憶があります。しかし、結局5番ウッドでプレーしたのはその日だけでした。やはり、ドライバーを打ちたいというのと、恥ずかしいという気持ちがあったせいだと思います。しかし、今平プロの話を聞くとまた試してみてもいいかなと言う気にさせられました。

 実はもうひとつ、同じような話がありまして。もう30年も前の話ですが、私が初めて100を切った時もドライバーを使わず、5番ウッドを使っていた事を思い出しました。その5番ウッドはパーシモンヘッドにスチールシャフトでした。時期的にはJsメタルや初代ビッグバーサが発売されたばかりのころですが、その頃のドライバーは私にはスライスしか打てない代物でした。

 プロの世界の話ですと、倉本昌弘プロもドライバーを使わず3番ウッドだけで優勝したことがありました。初代のニューイングのドライバーが発売されたばかりの頃の話です。

 そして、タイガー・ウッズがマスターズで初優勝した時も、2000年前後の全盛期の時も3番ウッドを多用していた事も思い出しました。

 シャフトの長さ、ロフト、重心距離を考えると、ドライバーはとても特殊で難しいクラブなのかもしれません。

 以前、ドライバーとアイアンの相性の事を書かせていただきましたが、アイアンと3番ウッドや5番ウッドであれば、持ち替えても違和感なく振れるのかもしれません。

 2打目での残り距離や使う番手、自分だけフェアウェイウッドを使うという恥ずかしさ、等いろいろ考えることはあるとは思いますが、ドライバーが苦手な人は考えてみる価値はあると思います。

第31回 「N.S.PRO1050GH」に「トブンダ」を合わせて試打してみました。

 先日、島田ゴルフの軽量シャフト「V-85に「トブンダ」のヘッドを装着して試打したところ、かなり良い感触だったので、今度は「トブンダ」のヘッドにいろいろなシャフトを装着して、試してみました。

 「トブンダ」のヘッドはポケットキャビティですが、ヘッドが小さ目・グースが控え目・幅広ソールという珍しいタイプなので購入したものです。これが意外にも優れもので、振り抜きが良く、特に打感と弾き感がとても心地良いので色々なシャフトで試してみることにしました。

 島田ゴルフの「V-85」、日本シャフトの「NS1050GH」、「NS950GH」、「NS850GH等で試してみました。フレックスは全てRです。

 「V-85」の場合は、振り抜きが良く、かなり楽に打てるのですが、打ち出しが少し左に出ました。(私がフッカーなのとかなり捕まりの良いヘッドのせいだとは思います。)

 「NS950GH」は悪くはないのですが、しなり感がいまいち合わない点とグリップが太くなってしまう点が少し気になります。

 「NS850GH」は私にはまったく合いませんでした。以前試打した時も同じでした。何が原因なのかすら全く分かりません。ですからこのシャフトは私には評価できません。

 結論としては「NS1050GH」が一番良い結果になりました。当たり前ですが「950」「850」とは感触が全く違いました。同じメーカーの同じブランドでも全くの別物でした。球も良く上がり、ほぼストレートボールが打てました。重量的には少し重いかな?と思っていたのですが、重さを感じる事はありませんでした。

 おそらく、ヘッド重量のせいです。このヘッドは重量が一番手分くらい軽量にできていて、一番振りやすい重量に調整したところ、シャフトが重いとは全く感じませんでした。逆に安定感というメリットが出ました。シャフト重量が重くなると、当然バット側も重くなります。それで安定感が増したのだと思います。

 単純にシャフト重量を重くするだけでは振りづらくなるだけだと思いますが、ヘッド重量の調整で好みのバランスを見つけられると思います。

 ちなみにスチールシャフト用の7番アイアンの平均的な重量は266gですが、今回は259gのヘッドに4gの鉛を貼って263gにしたところ、とてもオートマチックに打てるクラブが出来ました。

第30回 TOTOでの稲見萌寧と畑岡奈紗

 TOTOジャパンクラシック2023では、稲見萌寧選手が見事な復活優勝をしました。

 個人的には、稲見選手のスイングにあまり興味はありませんでしたが、4日間のパーオン率が94.4%(72ホール中68ホールでパーオン)という数字を見て、改めてすごいスイングなのだと思わされました。

 稲見選手のスイングの素晴らしいところは下半身の安定からくる体全体の安定だと思います。稲見選手は地面反力のようなインパクトでジャンプをするような動きをしません。それどころか、ドライバーの時でさえ左足インパクトまで地面にしっかりついていて、下半身が非常に安定しています。

 おそらく、稲見選手は飛ばす気になれば、もっと飛ばすことが出来るでしょう。しかし、そうすることはなく、ドライバーアイアンも同じリズムで打っているように見えます。

 

 対して稲見選手と最終日 最終組で回った畑岡選手は、稲見選手のドライバーショットを必ずアウトドライブしていました。畑岡選手は稲見選手に対して身長で8㎝小さいにもかかわらずです。

 「第19回 ドライバーの飛距離について考える」の時にも書きましたが、畑岡選手は自分のポテンシャル以上に飛ばそうとしているのではないでしょうか?

 畑岡選手のスイングを見ていると、ジュニアが体格以上に飛ばそうとしてジャンプしているのと同じように見えます。(それを地面反力と呼ぶのでしょうが。)

 しかし、ドライバーショットの時はまだしも、アイアンショットの時はさすがにジャンプは止めるべきだと思います。畑岡選手自身も以前ジャンプを抑えたいと言っていたのですが、上手くいかなかったのでしょうか?

 

 よく地面反力の代表選手のように取り上げられる一人にジャスティン・トーマス選手がいます。彼は確かにドライバーショットの時は左足が浮きますが、アイアンショットの時は決して左足は地面から離れません。

 

 とは言うものの、畑岡選手も今のままで十分に素晴らしい選手です。今後、年齢を重ねていくにつれ、どのように変化していくのか、興味深く応援させていただきます。

第29回 「V-85 made by SHIMADA」を試打してきました。

V-85 made by SHIMADA」シャフト重量は85です。

 「トブンダ」+「V-85」はフック系の球筋になりますが、とても打ちやすく、簡単でした。

 フェードが打ちやすければこの組み合わせで決まりで良かったのですが。(トブンダは打感と弾き感そして振り抜きが最高でしたので。)

 「レイグランデ」+「V-85」も悪くはないのですが、トブンダの方が打ちやすく感じました。

 ヘッド重量なのか?(トブンダの方が1番手分軽いからか?)

 ソール幅なのか?(トブンダの方がソール幅が広いから?)

 理由は全く分かりません。本当にシャフトとヘッドの組み合わせは難しいです。

 ただし、このシャフトはどんなヘッドにもマッチする、癖のない良いシャフトだと思います。性格は捕まり系だと思います。

 それ以外に、「V-85」の良い点はバット側の径が普通の太さだという事です。NS950の不満の1つにバット径が太いというのがありました。通常のグリップを入れてしまうと太すぎてしまいます。バット径が普通なのは助かります。

 NS系が合わない人で軽量スチールを使いたい人にはお勧めしたいシャフトです。

 

 良いシャフトなので、色々なヘッドで試してみたいところですが、そんな金銭的な余裕もないし、もう少し考えてからになりそうです。(シャフトとヘッドがとんでもない事になっていて、本当はしなければいけないのですが・・・。)

 島田ゴルフのシャフトを打ったのは初めてでしたが、癖のないとても良いシャフトでした。

 さすが、日本で初めてスチールシャフトを作った会社だけの事はあります。

 標準シャフトとして、もっとメーカーに採用されても良いのではないでしょうか?

第28回 清本美波選手 トップ合格おめでとうございます。

清本美波選手 トップ合格おめでとうございます。

本日、最終プロテストの最終日でした。

清本美波選手が17アンダーのぶっちぎりでトップ合格しました。

おめでとうございます。プロでのご活躍を期待しております。