第16回 インパクトで右ひじは伸び切る寸前でなければなりません。
インパクトで右ひじは伸び切る寸前でなければなりません。
下の図は、第1回でも見ていただいた図ですが、世界のトッププロはインパクトで右腕は伸び切る寸前です。これは、「タイガー・ウッズ」「アダム・スコット」「ロリー・マキロイ」「松山英樹」でも同じです。
(モデル:ネリー・コルダ)
(モデル:アダム・スコット)
(モデル:ロリー・マキロイ)
先人たちの言葉
ベン・ホーガン「右腕はインパクトでまだわずかに曲がっている。ボールの50~60センチ先で完全にまっすぐになる。」
デビッド・レッドベター「インパクトで右腕はほとんど真っすぐに伸びている。」
カリスマコーチ
ところが以前TVで、カリスマコーチがプロを目指している子に「右わきを締めて、右ひじを曲げたまま「トップ~切り返し~インパクト~フォロースル―」といけば、パワーがボールに伝わります。」と指導していました。
しかし、私はこの意見には大反対です。それでは「究極のインパクト」が出来ないからです。
究極のインパクトとはアドレス時のクラブの位置を再現する。事です。
右わきを締め右ひじを曲げたままインパクトをすると
手が浮くことになり、シャフトの角度がアドレス時のシャフトの角度に比べて立ってしまいます。
ティーアップをしてボールが空中にあるドライバーショットは構いませんが、地面の上にあり、しかも、わずかに芝に沈んでいるアイアンショットの場合は、シャフトが立ってインパクトしてしまっては、クラブのライ角通りに地面に接地しないので、ボールを真っすぐ飛ばして、しかも高く打ち出すことが難しくなってしまいます。
原因
原因は腰と肩がオープンになりすぎているからです。特に肩がオープン過ぎるせいです。インパクトで肩はほんのわずかだけオープンでなければ、世界基準のインパクトにはなりません。
そして、さらにその原因は、肩と腕のダウンスイングの開始のタイミングが合っていないせいです。肩と腕のダウンスイングの開始をほぼ同時にすれば、インパクトで、右ひじが曲がりすぎることはありません。
腰と肩を思い切り先行させ腕を遅らせすぎる動き、つまり間違ったボディーターンをやってしまうと、腰と肩が開きすぎたインパクトになってしまうのです。
(日本の女子プロ モデル:脇元華プロ)
先人たちの言葉
デビッド・レッドベター「インパクトで腰は45度開く。肩はオープンな感じ。」
ブッチ・ハーモン「インパクトで右肩は左肩よりも少し低く、腰は約35度オープン。」
次回はこの続きを書いてみたいと思います。