第22回 バンカーショットの極意 その2
バンカーショットの真理
どんな状況でもこの二つだけは守らなければならないというものがあります。
逆に言うと、この二つの事が実行できるのであれば、構え方も打ち方もどうでも良いかもしれません。
1.ボールの真下1センチに必ず到達する事。
2.ボールの真下1センチの場所に到達した後、ヘッドの速度を落とさない事です。
これが一番大切な事です。
初心者の方は砂にクラブが振れた瞬間に、スイングを緩めてしまいがちです。ホームランを怖がってしまうのか?びっくりしてしまうのか?とにかく振り切ることを躊躇してしまうのです。
バンカーショットはただでさえ砂の抵抗でヘッドのスピードが落ちてしまうのにスイングの途中で緩めてしまうと、ボールと砂が弾き飛んでいきません。これがいわゆる「ざっくり」という状態です。
ボールに直接さわらなければホームランの危険性はありませんので、ボールの真下にヘッドが潜った後は、逆にヘッドを加速させるくらいのつもりで振り抜けばボールは絶対に出ます。
ヘッドをうまく加速させることが出来るようになって、初めて、フェースを開く意味が出てきます。フェースを開いて、速いヘッドスピードで振り抜くことが出来れば、ボールが高く上がり、スピンを利かせることが出来るのです。
ポイントは砂の抵抗になれる事とビビらない事です。
スクエアスタンス
スタンスは従来、オープンスタンスと言われてきましたが、現在ほとんどのプロはオープンスタンスをとりません。目標に対してほぼスクエアに構えています。理由はスイング軌道をシャローにして砂の取り過ぎを防ぐためです。
オープンスタンスの場合、どうしてもアウトサイドインの軌道が強くなりすぎて、砂に深く潜りすぎてしまいがちです。
パワーのない人は試しにバンカー練習場でスクエアスタンスにスクエアフェースで打ってみて下さい。砂の軽い音がして簡単に出るはずです。
ウィークグリップ
通常のグリップがストロンググリップの人もウィークに握らなければなりません。これはインパクトでフェースがクローズにならない為です。フェースがクローズになってしまうとボールの真下で砂を爆発させられなくなってしまいます。
フェースがクローズになっていいのは目玉の時だけです。
左足体重
ヘッドを落とす場所がぶれないように左足体重にして下半身を固定します。
スタンス幅
スタンスを広くしてさらに下半身を動きづらくします。そして、砂に埋まっているボールの1cm下にヘッド入れる為に態勢を低くします。
ボール位置
ヘッドを落とす位置から1~2センチの間隔をあけて左側に置きます。
そしてヒール寄りに置きます。理由はヘッドが地面に潜るのでヒール寄りで構えないと、インパクトでフェースの真ん中に届かないからです。
ヘッドを加速させる
以上の準備が出来たら、ボールの下1センチまでヘッドを潜らせて、躊躇することなくヘッドを加速させ、ボールと砂を弾き飛ばす事です。
砂に慣れる
後はなるべく砂に慣れることです。そして試してみることです。そうすれば、絶対にバンカーショットは得意になるはずです。
次回は未定です。