番外編 世界一パーパットの上手い男
世界一パーパットの上手い男
「世界一パーパットの上手い男」このフレーズを聞いたことはないでしょうか?最近はこの言葉の真意が間違って伝わっているようなので、知らない人は読んでみて下さい。
「世界一パーパットの上手い男」・・・まず言葉としておかしいとは思いませんか?普通であれば、「世界一パットの上手い男」と言うはずです。
ちなみに、世界一パットの上手い男はブラッド・ファクソンです。「327ホール3パットなし」という記録を持っています。ここぞという時にパットを決めるのは、ジャック・ニクラスか、タイガー・ウッズだと言われています。
本題に戻りますと 「世界一パーパットの上手い男」は 芹澤信雄プロです。雑誌などを見ていると、「ジャンボ尾崎に「パーパットは世界一」と言わしめたパットの名手。」と芹澤プロを紹介していたりしますが、ジャンボの真意は違います。
その出来事はジャンボ尾崎が無敵だった1990年代後半の話です。 ある試合で2人は同組になったのですが、その時、芹澤プロはなかなかバーディーが取れず、パーが続いていたのです。
その時に、ジャンボが「お前、パーパットは世界一上手いな。」と茶化したのです。そもそもジャンボが他人をまともに誉めることなどありえません。ジャンボは意外とジョークのセンスがあって遠回しな表現が上手いのです。つまり、ジャンボが「お前、パーパットは世界一上手いな。」と言ったのは「バーディーパットは全然入らないな。」という意味で言ったのです。当時のジャンボには誰も何も言えない時代でしたから、芹澤プロは苦笑いするしかなかった、というのが真実です。
時が経つと事実は少しずつ変わっていってしまうものなのですね。
どうでもいい話ですが、雑誌の紹介にちょっと違和感があったので書いてみました。