女子プロゴルファーを目指している方にも読んでほしいブログ

日本人ゴルファーのスイングに関する個人的意見を綴らせていただきます。

第21回 バンカーショットの極意

ルフレッスン

 なぜゴルフレッスンは形から入るものが多いのでしょうか?普通は目的が合ってその為の方法があるものですが、なぜかゴルフレッスンの場合は「こうしろ。」というものが多くて、目的や理由は分かるような分からないような何かすっきりしない場合が多いような気がします。

 それに、目的の為の方法は人それぞれで微妙に変わるはずです。

 

バンカーショットのレッスンといえば

 オープンスタンス

 オープンフェース

 ボールの2~3センチ手前の砂を叩く

と言ったところだと思います。これらの教えは確かに間違ってはいません。ただし、バンカーショットはパワー、クラブ、砂質等に応じて構え方も打ち方も変えなければならないのです。

 

バンカーショットの真理

 ただし、どんな状況でもこの二つだけは守らなければならないというものがあります。逆に言うと、この二つの事が実行できるのであれば、構え方も打ち方もどうでも良いかもしれません。

1.ボールの1センチ下に到達する事。

 上の図の赤の部分です。

 バンカーショットはボールを直接打ってはいけない少し特殊なショットです。テクニックのある人が5ミリ3ミリ下を打って超絶スピンをかける以外はボールの1センチ下を打たなければなりません。

 その位置に到達するために図のようにボールの2~3センチ手前からヘッドを入れていかなければいけないのです。そうでなければ、最下点以前にボールに直接さわってしまい、シャンクやホームランの可能性が出てしまうからです。

 ちなみに、私の場合はボールの2~3センチ手前を狙うのではなく、ボールの真下1センチ下をイメージしてそこを狙うようにしています。

 ボールの真下1センチに到達する為に問題になってくるのが、パワーです。パワーがない人がバンス多めのサンドウェッジを使いフェースを開いて打ったら、おそらくボールの真下1センチに到達できません。砂の抵抗は意外と大きいものです。バンスが14度もあってフェースを開いてしまっては、パワーがない人では砂にもぐっていきません。砂に弾かれてしまいます。

 それでも「フェースを開け」をバンカーショットの絶対条件のように教える人ばかりです。その人たちに悪気はないのでしょうが、バンカーショットをわざわざ難しくさせてしまっているのです。

 バンカーショットは砂を爆発させる(エクスプロージョン)ものですが、ヘッドがボールの真下まで来てから爆発しなくては駄目なのです。まずボールの真下にヘッドが潜り込んでから、ヘッドが跳ねて、ボールと砂を飛ばすのがバンカーショットなのです。

 この第1段階の時点でつまずいて、バンカーショットは難しいと思っている人も少なくないはずです。

 

では、この場合の修正ポイントですが、二つあります。

 1つは重いサンドウェッジを使う事、もう1つは、フェースを開かない事、です。

 重いサンドウェッジを使えばクラブの重さで砂の中にヘッドが潜って行ってくれます。特にシャフトはスチールシャフトで重いものをお勧めします。私は108gのシャフトに300gのヘッドのサンドウェッジを使っています。そしてこのクラブはバンカーショット専用にしています。

 シャフトの重いサンドウェッジを用意出来たら、次はフェースの開き具合です。フェースの開き具合はバンスとソール形状とパワーの兼ね合いです。

 

パワーがない人は

 フェースをあまり開く必要はありません。あとはソールの跳ねやすさでフェースの開き具合で調整してみることです。バンカー練習場のあるコース等で10発も打ってみれば自分のパワーとクラブに合ったフェースの開き具合が分かるはずです。

 とにかくバンカーショットが上達しづらいところは、練習する場所がないという事といろいろなサンドウェッジを試すことが出来ない事にあります。しかし、上達の為には何とか工夫してクラブのテストと練習をしてみて下さい。

 

次回に続きます。