第12回 ゴルフクラブの選び方 アイアン編
ゴルフクラブの選び方 アイアン編
アイアンもドライバーと同様に
「やたらと振りやすい」
「なぜか芯にばかり当たる」
「まっすぐしか飛ばない」クラブを探さなければなりません。
アイアンはヘッドが小さい方が簡単です。
フェースを大きくして、重心距離が長くなってしまうと、ボールを意識的に捕まえようとする余計な操作が必要になってしまいます。最近、フェースの大きいアイアンを打ってみたところ、右斜め45度に一直線でした。
私の考えるスイングの場合、フェースの大きいアイアンでは、自然にフェースがスクエアに戻ってくれないのです。
問題は重心の位置です。アイアンは初心者用の重心距離の長いフェースの大きなクラブは逆に難しいのです。プロがマッスルバックのような小さいヘッドを使うのは
実は簡単だからです。
ただし、メーカーはどうせプロモデルは上級者しか買わないからという理由で、重量級のシャフトを装着したものしか売りません。確かに、そのようなクラブは打てません。ただし、難しいのではなくて、重くて打てないだけなのです。
キャビティアイアン
アイアンのフェース(ヘッド)が大きくなったのは、バックフェースをえぐり、それによって余った重量をヘッド大きくする事に使ったからです。つまりキャビティアイアンです。
そもそも、キャビティアイアンとは、背面をえぐり、周辺に重量を配分して、ミスヒットに強くしようとしたアイアンです。別に打ちやすさを追求して作られた訳ではありません。打ちやすいとは、「振りやすい」とか「芯に当たりやすい」という意味です。
そして、ヘッドを横に大きくすると重心距離は長くなってしまいます。重心距離が長くなると、ヘッドが返りづらくなってしまいます。(大抵はグースにしてヘッドを返りやすくしてありますが、グースネックにも問題があります。)
さらに、ヘッドを縦に大きくすると、重心の高さが高くなってしまい、球が上がりづらくなってしまいます。
しかも、ミスヒットに強いからと言って、ボールが半個分もずれたらやはり真っすぐは飛びません。
こうして書いてみると「アイアンはキャビティになって本当に簡単になったのか?」と改めて思ってしまいます。
キャビティの批判のようになってしまいましたが、別にマッスルバックアイアンを勧めているわけではありません。
キャビティアイアンでも
ポケットキャビティでも
中空アイアンでも
ヘッドが小さくてグースが少なめのアイアンはあります。
振りやすいアイアンとは?
たしかに、大型のヘッドでもグースの度合いを大きくすれば、ボールは捕まりますし、幅広ソールにして重心を下げれば、球も高く上がります。ただし、両者を比べると
「振りやすさ」「打ちやすさ」が全く違います。
ヘッドが小さく、重心距離が短ければ、シャフトの軸線の延長線上に重心が近づきますので、ただの棒を振っている感覚により近づき、振りやすく感じるのだと思います。(プロがマッスルバックを使って操作性が良いと言うのは、その辺に理由があるのだと思います。)
なぜか芯にばかり当たる
重心距離が短ければ、シャフトの軸線の延長線上に重心が近いので、軌道が安定しやすくシャフトに芯も近いので
芯に当たりやすいのだと考えています。
次回は「ドライバーとアイアンの相性」について書いてみたいと思います。