第1回 日本と世界の女子プロゴルファーのレベル差
日本と世界の女子プロゴルファーのレベル差
7月に行われた「全米女子オープン」や、8月に行われた「全英女子オープン」などの海外メジャーをご覧になられたでしょうか?日本人のトッププロが多数参戦したにもかかわらず結果は残念なものでした。しかし、そんな彼女たちでも日本に帰ってくれば、あっさりと上位に顔を出して来ます。以下は全英女子オープンの結果と日本女子プロの結果です。
全英女子OP → 日本女子プロ
山下美夢有 21位タイ → 3位タイ
西郷真央 36位タイ → 3位タイ
岩井明愛 12位タイ → 5位タイ
岩井千怜 予選落ち → 13位タイ
櫻井心那 50位タイ → 20位タイ
穴井 詩 予選落ち → 35位タイ
では、なぜ彼女たちは日本でトッププロであるにもかかわらず、海外では外国人選手に歯が立たないのでしょう。
日本人はアイアンショットが下手
以前、デビッド・レッドベターが雑誌のインタビューでこんなことを言っていました。「日本人はアイアンショットが下手です。」 その理由は「アイアンマットでの練習」「ボールが浮いた状態になる高麗芝」そして、「日本人の飛距離重視主義」にあると。
飛距離重視主義
「日本人はドライバーで飛ばすことを重視しすぎていて、スイングがドライバーショット中心になってしまっている。そのため、日本人は身長の割に飛ばし屋が多い。しかし、それではアイアンショットのコントロールが上手くいかない。」
そんな記事を読んでから、かなりの年月が経ちましたが、直近のメジャー大会で外国人選手のスイングと比較してみると、日本人はいまだに飛距離重視のスイングのままなのではないだろうか?と感じさせられました。
(日本人選手の典型的スイングなので取り上げさせていただきました。)
世界基準のスイングと日本人選手のスイングの差
ネリー・コルダの身長は178cm、脇元プロの身長は174cmと二人とも背が高く、年齢も脇元プロが1歳年上とほぼ同じです。一目瞭然ですので、両者のスイングの違いを見比べて下さい。あえて、ここでは解説をつけません。
日本の女子ツアーにはチャンスが転がっている
ここまで、日本人選手の批判のようなことばかり書いてきましたが、ここまで書いてきたことは苦言ではなく、日本の女子ツアーにはチャンスが転がっていると言いたいのです。低迷している女子プロの方やプロテストに合格できないでいる方でも、世界基準のスイングを身につければ、この日本ツアーの現状でならトップ選手になれる可能性が高いと言いたいのです。
次回は「世界基準のゴルフスイング」について書いてみたいと思います。